人間の命の尊厳とは何だろう?自分という存在は、毎日当たり前のように呼吸し、
生きているけれど、
君は「自分の価値」について考えて見たことはあるだろうか?
とある講演会場で、私は、一人の少年に尋ねてみた。
「君は、どうやって生まれてきたと思う?」。 それに対して、彼は、
「かあちゃんととうちゃんがうまいことやって、自分が出来ちゃったんだ」と答えた。
果たして、それだけのものなのだろうか?命の尊さについて一人一人考えてみよう。
自分のお父さん、お母さん、 そして、おじいちゃん、おばあちゃん等々、
過去へと時間を溯って考えていくと、自分という命は、ずっとたくさんの御先祖様から
つながっている事がわかるだろう。 もしも、自分の御先祖様に、生きることを諦めたり、
運悪く命を失うようなことがあったり、 怠惰な人がいたら、
自分という命は、今ここに存在していないのだ。 自分という存在は、歴史をかけて生き残り、
育まれ、 願われて生まれてきた奇跡の存在なのだ。

家族の為、国の為、未来の為に、人生を闘いぬ いて血筋を守ってくれた先祖のおかげで
受け継がれてきた命なのである。 そいういう自分の尊い価値、
そして、みんなの価値を知ってほしい。
そうすると、自分の命も他人の命も変わりなく大切なものであるということがわかるはずだろう。
そして、そこから、共存、共栄、共生の道が開かれていくのではないだろうか。
いま此処にいる自分自身、そして、自分をこの世に送りだし育ててくれた両親、
いつも自分を助けてくれる友達、 すべての人に感謝をし、大切にしながら、
精一杯、毎日を生きていこう。



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